長編小説予告
――大切なものがある
「貴様というやつは!!」
――そのために全てを捨てても構わなかった
「あなたに会えるなんて思わなかった」
――でも、そのせいで
「何であんなことをした!!」
――彼にまでそれが及ぶとは思わなかった
「俺が相手じゃ不満か?」
――どうすればいい
「安倍晴明殿はご在宅でしょうか?」
――どうすれば
「まだ、瘴気が……」
――救える?
「あんたは俺が嫌いだろう? だから俺はあんたが嫌いで、
――彼を、
だからこそ私はあんたが好きだった」
――皆を、
「どうして、なんで、私のせいで彼女は」
――救いたい
「それはお前の偽善だ!!」
――偽善でも構わない
「忘れても、ここにいた事実は変わらないから、それだけでよかった」
――いつまでも大切だから
「騰蛇――!!」
目録/
予告/
序巻/
一巻/
二巻/
三巻/
四巻/
五巻/
六巻/
七巻/
八巻/
九巻/
十巻/
十一巻/
十二巻/
二章
h20/1/10
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