――大切なものがあった
「人の魂が抜ける!?」
――そのために全てを捨てた
「安倍晴明殿はご在宅でしょうか?」
――でも、そのせいで
「絶対に結界からでないこと、生命の保証はしないわ」
――会うはずのなかった彼まで巻き込んでしまった
「俺に勝てるとでも?」
――どうすればよかったのか
「貴様が原因か!!」
――どうすれば
「そうだとしたら?」
――救えた?
「天……一…」
――彼を、
「あなたに…会えるなんて思いもしなかった」
――皆を、
「一体何があったんだ」
――巻き込んでしまう
「それはお前の偽善だ!!」
――偽善でも構わなかった
「それだけでよかった」
――そこまでしても大切なものだった
「みかみが呼んでいるわ」
――それはどれだけの時が過ぎても
「ごめん」
――かわることはない
「やめろ、騰蛇ーー!!」
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注意――
この長編小説の主人公は原作にはいない人物です
そして、原作には名前だけ登場している人物も出てきます
それが嫌な方はお引き取りください
夢小説でもございません
では長い旅路になりますが、見守ってくださいませ
h21/7/某日転記
目次/
一章(1〜12話)
十三巻「再開」